「逃げ」の戌亥天中殺 広末と不倫、鳥羽シェフはなぜ逃げるのか?
女優・広末涼子さんとの不倫が大きな話題となり、当時夫であったキャンドル・ジュン氏を避け続けた鳥羽周作シェフ。生まれ育った埼玉・戸田市のPR大使を務めていましたが、広末さんとの不倫報道の1週間後、自ら退任を申し出て6月15日に戸田市より退任が発表。その後、さらに自らが経営する会社の代表も辞任しました。ひたすら逃げる姿が目立った鳥羽シェフですが、彼がなぜここまでして逃げるのか、算名ジャーナルではその謎を宿命から解き明かし、苦境から脱却するための処方箋も提示したいと思います。
逃亡に次ぐ逃亡
6月7日の文春による不倫報道後、鳥羽シェフはキャンドル・ジュン氏への直接謝罪することを避けて、経営するレストランを直接訪問したキャンドル氏をけむに巻き続けました。六甲バターと締結していた大阪・関西万博でのメニュー開発契約、ユーグレナとのコーポレートシェフ契約、NHK番組『きょうの料理』降板など、次から次へと鳥羽シェフが結んでいた契約も解除されて行きました。
そして6月30日には、鳥羽シェフ自らが経営するレストラングループ「sio」の代表辞任を発表します。飛ぶ鳥落とす勢いだった稀代の人気料理人は、不倫報道から1か月も立たずに、表舞台のほとんどから消え去りました。そして9月1日には、不倫報道の直前までインスタグラムに投稿していた写真について削除したのです。
「自分の弱さ、そして何よりもずるさが出た結果です。深く反省しています。今後は改めてゼロから料理に向き合いたいと思います」などと、反省コメントを発表した鳥羽シェフ。しかし、一方でゴシップ紙『東スポ』にはまくしたてるように「てかさ、フラれたやつがメソメソ女々しく言ってるだけの話でしょ。だったらお前がちゃんとやっとけって話だしさ」「マジでああいうやつは抹殺された方がいいですよ、ホント。俺の方がまだ純愛でまともじゃないすか」などと、キャンドル氏への怒りを赤裸々にぶちまけました。
【東スポ】鳥羽周作氏が長野の新レストラン側に謝罪 オープン日の来訪は取りやめ
「現実逃避」戌亥天中殺の暗転現象
鳥羽シェフは紙面上では威勢がいいものの、キャンドル氏と直接組み合うことは決してせず、必死に逃げ隠れする姿を世間に印象付けました。その逃げの姿勢の最大の秘密は「戌亥天中殺」(※)にあります。戌亥天中殺といえば、もっともわかりやすく表れる暗転の特徴の一つが「逃亡」なのです。
戌亥天中殺は方角でいうと「中央」が欠落した宿命、自分自身であり「有形の心」すなわち、「目で見ることのできる心の支え」が欠けている宿命です。目で見ることができる心の支えとは、人によって異なりますが例えば資産などの金銭的なもの、所属する会社の肩書など社会的地位や名誉、また家族や家庭などです。
「欠落」とは「受け止める器がない」という状態であって、仮に財産があっても、会社で出世しても、自分を支える家族に恵まれていたとしても、これらのエネルギーを受け止めてくれる器がないために、心が満たされないという状態になります。
では器がないためにあふれたエネルギーはどこへ向かうかというと、「中央」の反対方向にある「天」に向かいます。天にあるのは「無形の心」、すなわち思想や信念、スピリチュアル、愛など「可視化できないものが心の支え」となります。本来は中央に収まるはずであったエネルギーが天の方向に加わるため、無形の心を求める強さは倍加します。
現実逃避。鳥羽シェフの現在の心境は、まさにこの言葉一色となっているのではないでしょうか。暗転状態に陥った戌亥天中殺は、現実面のあらゆるものから逃げようとします。負うべき責任からも逃れたい一心となるのです。
「天」から降って来た「愛」
「逃げの戌亥天中殺」のシンボルのようになってしまった鳥羽シェフ。しかし、鳥羽シェフが逃げたがっていたのはおそらく不倫騒動よりもずっと前からだと思われます。シェフとして成功を収め、妻や子供に恵まれながらも戌亥天中殺はそうした「中央」の現実では満たされないのです。
広末さんとの出会いによって得た本人曰く「純愛」を感じたことにより、現実逃避に拍車がかかったのでしょう。鳥羽シェフが求める方向「天」から送って来られたかのような広末さんから熱烈な愛情表現に、鳥羽シェフはのめり込み、まさに天へと上る気持ちになってしまったのです。そして、不倫が世間に知られたことによって、そもそもの逃げの姿勢は極めて目立つようになっていったのです。広末さんとの不倫は、鳥羽シェフにとっては「現実逃避」にすぎないのです。
逃げの戌亥天中殺への処方箋
逃げてばかりの戌亥天中殺なのであれば、社会的に成功を収めた人物、歴史に名を刻んだ人物、幸せに生きた人物などいないのではないか、などと思う方もいるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。戌亥天中殺の方で、すばらしい功績を残している人物はたくさんいます。
では「逃げの戌亥天中殺」の運命を好転させるには、どのようにすればよいのか。次はその処方箋を提示していこうと思います。
※ 戌亥天中殺
天中殺は方向・場所をもっており、戌亥天中殺の場合は「中央」。中央は「現在」「家系」「有形の心(可視化できる心の支え)」を表す場所となっている。家系の中に安住できないため、はみ出し者となりやすい。そのため自分一代で新しい世界を構築することに向いている。「中央」は現状を示しており、そこの器が欠けているため良い状態でも悪い状態でも満足できず、現状から脱したがる。「中央」の反対方向は「天」であり、天は「無形の心(可視化できない心の支え)」を表す場所となる。戌亥天中殺は無意識に「天」を求めていく。