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若者が占いに頼らないほうがよい理由

音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネの人生を見て言えることは、若者は滅多なことがない限り、占いには頼らないほうがよいということです。

なぜかというと占いにかかる人の多くは、困りごとや不安から逃れたくて運勢を見てもらおうとします。順風満帆であったら占いに行く動機もありませんので、ほとんどの人は不安や苦しさを解消したいがために訪れている、といっても過言でないでしょう。

「困難」がモリコーネを成長させた

とりわけ20代前半ぐらいまでの若者について言えば、占いはお勧めしません。なぜならばエンニオ・モリコーネが音楽家として大成した理由が「苦しんだから」です。困難を克服していくことで、モリコーネは成長していったのです。算命学には「心の次元上昇」という概念があり、試練を乗り越えることを非常に重視しています。人間としての深い部分で成長につながっていくからです。苦しみを避けることや困難を避けることは、このような成長の機会を自ら逸することにつながるのです。

人によって程度の差はあれど、何も困難が訪れない人生はありえません。であれば若い時期に困難に直面し、そして乗り越える経験をするほうがよいでしょう。年を取ると困難を克服しようと思っても、心身がすでに衰えており、若い時には容易にできたことができなっています。対処しようにもなす術がなくて克服できず、「心の次元上昇」に繋がらないという事態に陥ります。

若い時の困難は「糧」 老いてからの困難は「ダメージ」

若い時に経験した困難は「糧」とすることができますが、年を取ってからの困難は「ダメージ」となりやすいのです。若ければ失敗してもリカバリーできますが、老いてからはもうその力はありません。若い時は自分の宿命にとらわれずに色んなことに挑戦し、年を取ってからは宿命に反するような困難を避けて生きていくと、幸福感や満足感を感じられる人生を歩むことができるといえるでしょう。

もちろん、若者でも「死にたいほど苦しい」という状況にある人はいるでしょうから、そういうときまで占いに頼るな、とは言いません。しかし、若いうちから占いに頼ってばかりいると、「逃げ癖」「避け癖」がついてしまいますので要注意です。

もし、モリコーネが食べるためにトランペットを吹くことを屈辱と感じ晩年になっても涙を流してくやしがりました。アカデミック音楽界から蔑まれつつも自らの仕事を全うしました。しかし、もし屈辱から逃げていたら、もし偏見に屈して映画音楽から去っていたら、「マエストロ」は誕生しなかったのです。

「困難は常に避けるべき」「不安からは常に逃げるべき」では無いんです。

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